
遺産分割協議が済んだ後の預貯金の相続手続きの流れ
遺産分割協議書が整っている場合、預貯金の相続手続きは比較的スムーズに進められます。
まずは、被相続人の出生から死亡までの戸籍、相続人の戸籍、協議書(署名・実印・印鑑証明付き)、通帳などを準備します。金融機関によっては専用の相続手続きキットがあり、窓口または郵送で申請します。
口座は解約して分配するか、相続人の名義へ変更する形になりますが、名義変更は対応していない銀行もあるため確認が必要です。
手続き完了後は、協議書に基づいて預金が分配されます。手続きには通常2~4週間かかるため、余裕を持った準備を。なお、相続税申告が必要な場合は10か月以内の申告も忘れずに行いましょう。
また、複数の金融機関に口座がある場合、それぞれ個別に手続きを行う必要があります。
同じ協議書でも、提出先によって必要書類や様式が微妙に異なるため、事前に電話やホームページで確認するのがおすすめです。
手続きをスムーズに進めるため、相続人代表者が一括して行うことも多く、書類の整備と計画的な進行がカギとなります。困ったときは行政書士や司法書士への相談も有効です。