被相続人の口座がどこにあるか分からないときの調査法
相続手続きを進めるうえで、「どの銀行に口座があるか分からない」というケースは少なくありません。
特に高齢の被相続人が複数の金融機関に口座を持っていた可能性がある場合、漏れなく調べることが重要です。
まずは、自宅の書類をくまなく確認しましょう。通帳、キャッシュカード、銀行からの郵便物、定期預金証書などが手がかりになります。
また、確定申告書や年金の振込通知、公共料金の引き落とし口座などもヒントになります。
ATMの利用明細やスマホのメモ機能に記録が残っているケースもあるため、身の回りを丁寧に調べましょう。
それでも情報が得られない場合は、金融機関に対して個別に照会を依頼する方法があります。
被相続人の氏名・生年月日・住所などを記載した照会依頼書と、相続人であることを証明する戸籍書類を添えて提出します。
ただし、すべての銀行に無差別に照会はできないため、居住地や勤務先、生活圏をもとに「可能性の高い銀行」に絞って照会するのが現実的です。
口座の見落としは相続漏れにつながりかねません。地道な調査が最終的な安心につながります。
まずは身近な情報を整理し、証拠があれば積極的に問い合わせましょう。
