
父の畑や山林、どこにあるの?土地を探す3つの調査法
相続で不動産登記をしようとしたとき、「どこに土地があるのか分からない」というのは意外とよくある話です。特に、山林や畑は現地を訪れても目印が少なく、さらに登記簿の地番と住所が一致しないため、探すのが難しいのです。
そこで役立つのが、以下の3つの資料です。
①【名寄帳(なよせちょう)】
市区町村の税務課で請求できる、被相続人が所有していたすべての課税不動産を一覧で確認できる書類です。
地番・地目(田・畑・山林など)・所在地が記載されており、不動産の“全体像”をつかむのに便利です。
→ 請求には、相続人であることを証明する書類(戸籍など)が必要です。
②【登記事項証明書(登記簿謄本)】
名寄帳で判明した地番をもとに、法務局で登記事項証明書を取得すると、土地の詳細(地番、持ち主、面積など)が分かります。
→ この情報を元に、相続登記を進めます。
③【公図(地番図)】
公図は、地番ごとの土地の“場所”を視覚的に示した地図です。住所と違い、地番単位での場所を把握するために重要です。
→ 法務局で取得可能(手数料あり)。登記事項証明書とセットで取ると◎。
これらを活用すれば、「聞いたけど場所が分からない土地」も、かなりの確率で特定可能です。
不安な場合は、司法書士や行政書士に調査代行を依頼することも検討してみてくださいね。